11月半ばの土曜日、
小屋へ行く途中にちょっと回り道して立ち寄ったのは、会津美里町。
『左下観音』の標識がある所で車を停めた。
そこにいた男性二人に聞くと、左下り(さくだり)観音堂までは歩いて20分程とのこと。
「少し上にも駐車場があると思うけれどあまり遠くなさそうなので、ここから歩こう。」
車を停めて、ゆったり坂道をのんびり歩き出す。
歩き始めて10分程で建物が見えてきた。
山の斜面に建つ「会津三十三観音 第21番札所」
飯豊連峰や磐梯山を望む山岳信仰として、ここに籠って祈祷するために建てられたらしい。
※先に出会った男性二人、実はバスツアー客を伴って後から上がってきた。
ツアー客への説明を私達も聞く。(「上で待っていたら説明するからね」と会った際に告げてくれた)
古い建物、大丈夫なのかちょっと不安もあるが、内部に入ることもできる。
上部からの眺めはとても良く、晴れていたら遠くの山々も拝めることだろう。
ただ、老朽化が進み、「回廊は危険なので出ないでください」の注意書きあり。
確かに、外に張り出した回廊は風雨にさらされて傷みが進んでいる。
建物を支える部分、、、これだけでこの建物を支えているのは大丈夫かな・・・とも思うが、京都の清水寺も同じような木の柱で高い構造物を支えていた。
日本の古い建物は素晴らしい。
そして、この構造物がより素晴らしく感じるのは、後ろの岩肌と一体化しているからだろう。
建物内部に入って上から下へ移動。
祈る為の建物なので、不必要な装飾はなく見ためは質素。
それだけに構造自体の魅力が伝わってくる建物だ。
この日はたまたまツアー客も訪れていたが、普段はきっと訪れる人も少なく静かな所だろう。
会津には魅力的な場所がまだまだあるようだ・・・
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