山上の大仏 [大仏山]


「小屋の冬準備もしなくてはいけないが、黄葉の山歩きも逃したくない・・・。
午前中に軽く歩ける山へ行こうよ !」


「40分で登れる」というその山に向かって朝9時過ぎに小屋を出発、しばしドライブ。




移動中、空にはどんどん灰色の雲が広がり、登山口に到着する頃には雨もポツポツ・・・


登山口には新しくて立派なトイレ小屋が建っていて、案内板も掲げられていた。


 

駐車場にとめられていた車から男性2人が降りた。
どうやらキノコ採りにやって来たようだ。

「山登りかね?」
軽く朝の挨拶を交わした私達に声をかけてきた。

「そのつもりだったけれど、雨降って来たからやめようかな・・・とネ」(苦笑)
「な〜に、そこらへんまで、ちょこっと行ってみるといいさ〜」

「こんな雨降りの日に山へ登らなくてもいいよ」と言いつつ登山口までやって来た私達である。
本当は「軽い山なら、雨の中を歩いてもいいかな〜」と思っていたのも事実だ。

キノコ採りの男性に背中をポンと押されたよう感じで、傘を片手に登山開始。


  

道は整備がされて歩きやすく、傾斜が緩い巻道なので息が切れることもない。


  

写真を撮ったり、野草の実を捜したりしながらゆっくり登る。


  

曇に覆われていた空からは、太陽も顔を覗かせるようになった。



そして、頂上到着。(標高708m)

そこにいっしゃったのは・・・



「 大仏様 」


「なんだかこの大仏さま〜、ちょ〜っとサイズが小さいんでねっけっ〜?」
「大仏様の定義って、なんだ〜?」

そんな皆様のご感想も聞こえてきそうだが、登山ガイドブックにも「頂上の大仏に会いに行く」って書いてあったので、「大仏様」であることには間違い。

「横をお借りしますね〜」


 

大仏様にちゃんとご挨拶して、隣のベンチでランチタイム。


 

頂上は刈払いがされていて展望がよく、後ろには遠く磐梯山も見える。


帰路は往路を下らず、周遊コースで・・・


  

こちらのルートは急坂が多いが、途中に新しい東屋もあって適当な所で休憩できるようになっていた。


  

「こちらを登って来た方が、私達向きで良かったかも〜?」

最後は杉の植林地の中を通り抜け、こんな標識がある林道に出た。


 

私達が歩いてきたルートを反対に歩くのが一般的なのかもしれない。
緩い坂を下りに使った方が安全だものね。


 

紅葉を楽しみながら、古い舗装の林道を車を停めた所までのんびりと戻った・・・




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