かる〜く軽〜く!! [一切経&鎌沼]


本来ならまだ「梅雨明けするか、しないか」 という雨の覚悟をするべき『海の日』 の連休、今年は早々の梅雨明けで晴天に恵まれた。





京都から夜行バスでやって来た山友4名、朝小屋に到着したときは寝不足気味で 少しお疲れモード。

でも せっかく遠路はるばるやって来たのだし、今のところ青空、そして時間もたっぷりある。

「 どこへ行く? 」
「 ハードな山はダメよ 」
「 軽い歩きがいいわ 」
「 軽〜く、軽〜くでお願いネ! 」

テラスでコーヒーを飲んで気分リフレッシュしたら、みなさんもうすっかり登山モード。



・・・ということで やって来たのは 、吾妻スカイラインの”浄土平” (AM11:20)

今日はここから『一切経山』を登って、鎌沼経由で下山することにした。


浄土平から一切経山へは以前直登ルートがあったが、2008年11月以降は大規模噴気の影響で立ち入り禁止になり、今は”酸ヶ平”経由で登る。




登山道脇にはマルバシモツケやシャクナゲもたくさん咲いて、夏山の雰囲気、


 

京娘たちは下界からいきなり標高1600mにやって来たので、高度順化も兼ねて花の写真を撮りつつゆるゆる登山・・・




酸ヶ平の分岐で右折、避難小屋を経由して一切経山へ (AM12:00)




少し登ると背後に『吾妻小富士』、左手に『鎌沼』も見えてきた。
景色がいいと足取りも 軽くなる。




お腹が空いてきたので 景色の良いところで 水分補給&ランチの休憩タイム。

「まるでアルプスの景色みたいネ」
「本当、ヨーロッパまで行かなくても こんな景色が見れるのね〜

京娘さんたちはこんなゴージャスな会話を交わしながら風景を堪能している。




頂上付近にはたくさんのトンボが飛び交っていた。
「すっごい数のトンボやね〜」
「なんでこんなにたくさんいるんかな〜?」

なんにでも感嘆の声をあげてくれる京娘さんとの山歩きは、とっても楽しい。




ほどなくして「空気大感謝塔」が建つ独特な雰囲気の『一切経山』頂上に到着!(PM1:00)




みなさん余裕の笑顔。


頂上標識を過ぎて、そのまま真っ直ぐ進むと・・・、突然、眼下に青い沼!




"魔女の瞳"と呼ばれる『五色沼』




時々白い雲のカーテンに覆われつつも、京娘さんたちを歓迎してくれるように美しい青色の湖面を見せてくれた。

「 吸い込まれそう〜♪ 」

”魔女の瞳”を覗いた者は、みんなその虜になってしまう。


すっかりその魅力に取り込まれてしまった京娘たち、魔女と離れるのは辛かったが、いつまでも 留まるわけにはいかない。

惹かれる想いを振り払って下山開始。

しばらく下ると、眼下には『鎌沼』が・・・




魔女の瞳”とは異なる美しい景色




行きは素通りした避難小屋の内部も確認し、酸ヶ平の分岐で鎌沼方面へ (PM2:30)




この広々感がたまらない。


灰色の雲が少し広がってきた。




「雨が降ってくるかもしれないから、少し歩くペースをあげよう」
本日のガイドである彼がみんなに声をかける。



少し早歩きで鎌沼を周遊




沼ではカルガモの親子らしき姿も・・・
親ガモの警戒をよそに、好奇心旺盛な子ガモたちは岸へ揚がって私たちの方へ。

「親ガモが心配するから、この場所から早く立ち去った方が良さそうだね」
ガイドさんは、自然界の生き物たちへの配慮も 怠らない。




花が終わったチングルマを眺めつつ、なんとか雨にも降られず鎌沼を周遊して浄土平に戻った。 (PM3:15)


鎌沼のワタスゲはほぼ終わっていたが、、、



ヨーロッパアルプスのような(?) 美しい景色を眺め、木の生えないザレた台地を歩き、魔女の瞳に吸込まれ、そして たくさんの花も愛でた。

「かる〜いゆるゆる山歩きは、ホント魅力がいっぱい ネ!」

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