ブナとナラの巨木が待つ「小野岳」


「週末は会津の山にしようかと思うけれど、 一緒に行く?
 もし行くなら、 コースタイムが短い小野岳にしてもいいけれど・・・」

最近は山歩きをしない私だが、小野岳は前から名前を知っている山だし、彼の説明によれば大きなブナの木もあるらしい。

「コースタイム2時間ならいいかな」と、5月第4土曜日は私も一緒に山へ。


朝8時25分、有名観光地『大内宿』側の登山口をスタート。






しばらくは 杉林の中を進む。
やがて登山道両側の木々は、。杉からブナやミズナラに。




展望がない樹林帯のコースだが傾斜はそれほどきつくもなく、美しい新緑がいい雰囲気。

足元には所々で花も咲き、変化があって楽しい気分。


  

 

来週が山開きであるためか、ここまでに出会った登山者は一人だけ、静かな山である。






登っていくうちに、大きな木が多くなってきた。




幹をいっぱいに広げた大きなブナとミズナラ、魅力的な森。




ブナの巨木は小屋周辺の山にも多くあるが、こんなに大きなミズナラに出会ったのは初めてかもしれない。本当に素敵な森である。

人が少なく、静かで豊かな森にはクマが住む。


 

だから今日は ザックにクマ缶をぶら下げる。中に入れた小石がクマ鈴代わり。

 

標高1,383m  小野岳頂上(AM 10:30)




開けた山頂からは磐梯山、吾妻や安達太良、奥会津の山々、飯豊連峰が望める。

山頂には反対側から登ってきた登山者が一人。
「静かなのがいいですね」
どうやらその人もマイナーな山が好きのようだ。

ランチ後、往路を戻らずに反対側へ下ることにした。(AM 11:15)






こちら側は大きな木は少ないが、、、

  

  

明るい森には花が咲いているので、これも楽しい。








最後はやはり杉林の中を下って『小野観音堂』登山口に到着。(PM 12:35)




 



小野観音堂で安全登山のお礼参りをし、バスに乗るため湯野上温泉駅へ。



残念ながら、大内宿行きのバスは12時半に出たばかりで 、次は3時の観光用遠回りバスになる。

ということで、タクシーで大内宿登山口まで戻ることにした。

「バスなら一人千円、二人で2千円で大内宿まででしょう?
タクシーは2千5百円で、大内宿を通り越してさらに登山口まで。
なんだか、バスを逃してお得だった感じね・・・♪」

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