残雪の『家森山』


鏡面のように滑らかな檜原湖の景色を堪能しながら、目的地へ車を走らせる。




4月最初の日曜日、風もなく穏やかな朝である。

「せっかくの青空だし、軽く残雪歩きをしない?」
彼の誘いに従い、朝10時過ぎに 登山口へ移動。


登山口と言っても特に登山道があるわけではない。夏道のない藪山である。




出番はなさそうだが、一応スノーシュー&ワカンを持って出発。
しばらくはウォーミングアップも兼ねて雪原を進み、適当な所で右側の山へ入る。










定期的にGPSと地図で位置確認し、残雪と藪を進む。






歩きはじめて約1時間、少し細い尾根道。頂上はもうすぐ・・・




でも 頂上直下は かなり急斜面。
「それを登ってでも行く」という気持ちが湧いてこない私は、太いブナのところで待つことに。




ということで 彼は一人藪をかき分け 頂上へ・・・

以前なら、頂上を目前にして「ここで待つ」という選択肢はなかった。

でも 山歩きをやめた今は気楽に「待つ」と言っているのだから、どうも不思議 (笑)。

気負いが なくなったのかな。
人其々に 山の楽しみ方があってもいいよね。

彼を待つ間 ブナの根元で 一人ランチ。




しばらくすると 彼が戻ってきた。
「頂上は木がなく、見晴らしがとても良かったよ」


彼も軽くランチをとった後は、のんびり下山。






道中の展望はイマイチだけれど、朝ゆっくり出かけて来てもお昼過ぎに下山できる 手軽な山。






なにより、誰にも会わない静かな山歩きができるのがいいよね。

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