アニマルトラッキング [甚九郎山]


予報どおり、朝から快晴。まさに「スノーシュー日和」である。
ということで、近くの里山へ・・・。

すぐ近くには民家やペンションも建っているが、一歩森の中へ入れば、誰もいない静かな空間。


 

ここからスノーシューで山の上まで歩くことに。


こんな日は、動物たちも活発に動くようだ。



登り始めてすぐ、樹上には野生のサル、雪上には人間のような足跡。
彼らのお食事タイムを邪魔したかな?


 

その後、姿は見せないけれど、前方を移動していく彼らの足跡が・・・
私達も足跡を辿るようにして、山の上を目指して歩く。

彼らの移動したルート上、所々に何か茶色いものが・・・


 

「まるで、人間のみたいだな〜(笑)」( リアルな写真でごめんなさい )

しばらくして、尾根から外れて下っていく彼らの後姿が見えた。

「お食事タイムを邪魔したのかな? ごめんね〜」
そうつぶやいて、彼らと別れた。


その後もいろんな足跡が・・・

一列でまっすぐ伸びる足跡は、キツネかな?


 

左右2コセットで続くのはなんだろう? テン? イタチ?

尾根を横切って急な坂を下っていくヒヅメの跡が残る足跡も現れた。


 

カモシカである。

積雪時の里山を歩いていて、カモシカの足跡を見つけると何だかとっても得したようなうれしい気分になる。

「今日も来て良かった!」と感じる瞬間だ。


次から次へと現れるいろいろな足跡を楽しみながら、ブナの林を登っていく・・・


  

しばらくして山頂に到着。




雪山歩きに必需品のGPSとコンパス&地図で位置確認。

積雪期は登山道がない場所を歩くことが多い。(道は雪の下)
だからGPSは位置確認をするための重要アイテムなのだ。


 

そして少し展望がいい場所で、いつものようにティータイム。


帰路は別の尾根を下る。


  

大きなブナもたくさん

途中で見つけた足跡は・・・


 

ヤマドリ

小さくてかわいいのは


 

リス


笹から笹へと渡り歩く足跡も・・・・、これはウサギでした。


 

この近辺の笹はみんな丸坊主。そして茶色の枯葉が雪の上に散乱。
まんまるの糞も・・・


 

笹をよく観ると、葉先の茶色く枯れたところは捨てられ、緑の部分は葉元から食いちぎられている。

「冬はこんなかたい笹まで食べて飢えをしのいでいるんだね。」
「かわいそうね〜」


山から下りると湖へ出た。


 

湖畔の木で、風にゆれている繭を見つけた。
冬の間、こんな薄い繭で過していたのだろうか?


 

魅力的な尾根と静かなブナの森、そして予想以上の動物の痕跡に大満足。

そして凍結した湖を渡り、林の中をのんびり戻った。

[ 甚九郎山 ]

● 「スノーシューtop」へ戻る