天地人ゆかりの山歩き [桧原峠] 旧会津-米沢街道・山形県側


「ちょっと歩いてみようよ!」
米沢市にある『兜山』に登った後、彼が言った。




『 旧会津・米沢街道 』


ここは昨年9月に反対側を歩いた桧原峠に至る道で、その時はまだ山形県側の道は 整備されていなかった。

山が急で整備が難しい・・・と聞いていたが、今年地元有志の手で整備されて10月に開通したばかりらしい。



最初に、案内板のある所から沢へ降りる。(PM 1:05)

この街道は、米沢時代の伊達政宗が会津を攻撃しに来た道であり、上杉景勝などが 会津から米沢への国替えの際にも通った道でもある。




真新しい標識の背面には、"平成二十一年 大河ドラマ「天地人」放送記念"とある。

埋もれていた歴史的な街道を蘇らせて保存する・・・
大河ドラマの影響が多大なことを 実感した。

それが一過性のものではなく、永久に続くことを願いたい。


 

沢沿いに進む・・・




道はしっかり整備され、沢には丸太橋がかけられており、渡渉が苦手な私には安心感があってうれしい。


「きっとすぐそこだよ。30分程度で峠に到着するんじゃないかな〜?」

実は街道入口で、午前中の山登りで足がお疲れモードの私は旧街道を歩きたい気持ちはいっぱいだったが、途中でバテて 迷惑かけたくないし、車で待っているべきか迷っていた。

でも、「すぐそこだよ」という言葉に「行ける所まで行って、ダメなら そこで待っていよう」と考えた。

しかし、歩き始めると旧街道はどんどん奥の方へと続いている。
幸いほぼ平坦や緩傾斜の道で、足は全く疲れを感じずに元気だ!

彼がGPSと地図を取り出して位置確認をする・・・

「あらら、峠までまだ随分ありそうねぇ。」
「2時半過ぎまで歩いて到着しなかったら引き返そう。」


  

昔の街道なのでツヅラ折の緩やかな道である。
でも高度を上げるにつれて、黄葉も美しさを増していく。




足元は落ち葉でふっかふか


 

見上げれば金色に輝く黄葉・・・





歩き始めてから約1時間半、桧原峠に到着。(PM 2:25)




「やった〜! 峠まで 来たね〜。次回はこのルートを通しで歩こうよ!」

反対側のルートも今は黄葉真っ盛りのようだ。


峠でしばらく休んだ後、今来た道を戻る。


 


  

それにしても黄葉があまりにも美しいので、歩みがちっとも前に進まない。










今年最後となろう黄葉を心ゆくまで堪能しつつ、街道入口まで戻ってきた。




「歩いて本当によかったね。」




山からいただいたもうひとつの秋の恵み、、、「 ヤマブドウ 」

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