もう一つおまけで・・・[グランデコ−小野川不動滝]
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「ちょっと歩き足りない感じだね。次回のためにとりあえず対岸コース入口確認に行こうよ。」
小野川不動滝まで歩いた後、車に乗り込みながら彼が独り言のようにつぶやいている。
滝には川の向こう側にも遊歩道らしきものがあったが、橋がないので対岸へは渡れないのだ。
その時「対岸コースはグランデコから行くらしいよ」と彼が言っていた。
「入口確認に行く」というのは、その グランデコからのコースのことである。
「入口まで行ったら歩きたくなるんじゃない?」
「いや、入口確認だけ。 一度に全部歩いてしまうのもなんだし、対岸コースは後日にとっておくよ」
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車で移動して グランデコに到着。
ホテルを通過して少し行くと、森の入口に遊歩道の案内板。
「ほら、ここは周遊できるんだよ。」
そう言って時計をチラチラ・・・
「今2時半過ぎか、まだ 早いなぁ」
「そうねぇ」 (ほ〜ら、きた!!)
「ゆっくり歩いても1時間かかんないよ〜」
「そうみたいね・・・」 ( それで??? )
「今の時期は日も長いしなぁ」
「まあね・・・」 ( たしかに日は長い )
「どうする?」
「・・・」 ( どうするって、最初から行くつもりでしょう? 覚悟してるわよ )
ということで、一日に2コース、決定〜!!
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遊歩道はしっかり整備されているのだが、歩く人が少ないのだろうか、苔むしたコンクリート道や木道はとても滑りやすかった。
他には誰も いなくて熊が出てきそうな雰囲気だけれど、静かでとても いい森だ。
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しばらくすると道は沢沿いを進むようになり、やがて木陰から滝が見えてきた。
滝の近くまで木道が伸びている。
「雨と水しぶきで濡れた木道は滑りやすいから、気をつけろよ」
一歩ずつ、ちょっと怖々歩みを進めた。
正面から眺める滝は迫力は少し劣るが、その姿は美しい。
「紅葉の頃は素晴らしいだろうな」
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滝からの帰路は急勾配の登りだが、その上はまた沢が流れる豊かな森が続く。
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途中誰にも出会わず、周遊コース終着点のグランデコに到着、
家族連れがパークゴルフを楽しむ広場を抜けて、車を止めた所に戻る。
草原にはモンキチョウがたくさん・・・、特にハーブの花は人気が高いようだ。
「グランデコはやっぱり蝶の楽園ね」
「静かな森歩きができたし、蝶はたくさんいたし・・・、やっぱり歩いてよかっただろう?」
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