下山後、まだ時間も早いので、Koさんが「一度行ってみたい」という喜多方にある 農家レストランへ。
高台に立地する『 森姫農園 』、眼下に広がる秋の田園風景が素晴らしい。
最初に入ったのは離れのログハウス。
狭い室内ながら陶器やウッドクラフト、ソープ などが並ぶおしゃれな空間。
どうやらショップのようだ。
でも店番さえいない、なんとなくの〜んびりした雰囲気・・・微笑
「お茶ぐらいできると思うけれど・・・」
ショップのログハウスを出て反対側にあるメインハウスに入ってみた。
そこはレストラン。ランチを終えたお客さまでいっぱい。
予約すれば地元食材を使ったランチをいただくことができるらしい。
でもみなさんちょうどお帰りになるところで、席が空いていく。
レジ横で案内されるのをしばらく待っていたが、お店のオーナーさんらしき人はお客さんとのレジ&歓談で 忙しそう。
他のスタッフもこちらをチラ見すれど声掛けナシ。
まぁ、これが「田舎」というもの、
田舎暮らしではこんな程度で苛立ってはいけない。
でもただ待っているだけではダメなようなので、こちらから声掛け。
「すみませ〜ん、コーヒーとか飲めますか?」
「いいですよ。ちょっと待ってください。」
それから、の〜んびり、ゆ〜っくりテーブルが片付けられ・・・やっと席に案内された。
数少ないメニューから、りんごジュースとケーキ をチョイス。
コーヒーを飲まない私、普段なら紅茶を飲むのだが、今日(ここ)はなんとなく、紅茶でない方が良さそうな感じ。
すぐにりんごジュースが運ばれてきた。
「ここはりんごが メインだから」と店のオーナーが話しているのが聞こえたので、思わずりんごジュースを頼んでしまった。
でも、りんごジュース ってあまり好きじゃなかったんだ・・・笑。
ただ、ここのりんごジュースは比較的飲みやすいものだったので良かった。
その後も待つことしばし、、、やっと ケーキが運ばれてくる。
Koさんのは「ブルーベリーのシフォンケーキ」
私のは「ブルーベリーの焼きタルト」
どちらも煮リンゴ付きで、ケーキにはブルーベリーソース。
トッピングのミニトマトが かわいらしい。
このおしゃれな盛り付けに時間がかかった ということね。
たっぷりと実が入ったブルーベリーソースは風味豊かで、主役のケーキを最大限盛りたてる名脇役。
レジでの精算時にオーナーさんが話しかけてきた。
「ケーキ、いかがでしたか?」
それからケーキや食材の話、農園イベントのこと等、森姫農園カレンダーを示しながらいろいろ説明してくれた。
人当たりが良く、親切で、笑顔が素敵な女性オーナーさん、
女性好みのおしゃれな空間に人の温かさと雑然とした雰囲気が入り混じる田舎の家庭的なペンションに来たときのよう。
多分、我々との雑談のために他のお客さんもケーキがなかなかな出てこなかったのではないだろうか。
それでもみなさん何も言わずに気長に待つ・・・
小屋近くのパン屋さんでも同じような光景をよく目にする。
田舎には都会とは異なる「田舎時間」が流れている。
将来田舎で毎日暮らす時には、「田舎時間」を楽しむ心の余裕も必要になりそうだ。
|