樹氷リベンジツアー


朝9時すぎ、時刻どおりに列車が駅に到着し、ザックを担いだAさんとOさんが降りてきた。

この週末、山友京都隊の二人がスノーシューをしにやって来たのだ。

「お天気を心配していたけれど、青空が見えていて良かったわぁ〜」
「でも山の上は雲がかかっているわよ。どうする? 」
「せっかく京都からわさわざ来たんだから、やっぱりメジャーな樹氷見物がいいんじゃない?」
昨年行ったとき頂上付近が吹雪で、私たちも樹氷をよく見れなかったしね。」




ということで、早速 やって来ましたスキー場 !!


スキー場のゴンドラを使って一気に高いところへ移動。




ゴンドラの窓から見る空は一面灰色、でもたまに覗く青空に期待が膨らむ。




ゴンドラを降りてスキーリフトに乗り継ぐ頃には、青空も少し多くなったような気がした。

先行者のトレースがあるので、道を間違えることはなさそうだ。
京都隊を先頭に出発〜!


 



先頭の京都隊、なかなかいいペースで登っている。
「写真を撮っていると離されちゃって、追いつくのが大変だよ〜」




灰色の空から時々のぞく青空がうれしい。頭上には霧氷もキラキラ・・・。
振り返ると背後に秋元湖や遠くは猪苗代湖まで見えた。




「去年は灰色一色で展望ゼロだったけれど、天気が良ければ結構眺めがいい場所なのねぇ」


しばらくすると青空は見えなくなり、吹く風も強くなってきた。

進むにつれ、周囲の木々は雪に埋もれて低くなり、モンスターの様相を見せ始めた。


 

「あれ、ペンギンみたいだなぁ」「ドレスを着た貴婦人みたいのもあったよ」

ミニモンスターを鑑賞しつつ、急斜面を上って頂上に向かう。


 

今回も頂上は強い風が吹いていた。

できれば西吾妻まで行きたかったが、時間はすでに12時半をまわっている。
スキー場への移動やゴンドラ待ち時間etcで、歩き始めたのが11時過ぎだったからね。


 

ということで、今回もモンスターたちに風除けになってもらいながら少しエネルギー補給し、そして記念撮影をしたら すぐに下山開始。


下り始めた時、スッ〜と雲が切れて一瞬青空が・・・




「わぁ、一瞬すぎて写真撮るのが間に合わな〜い」

そして、すぐにまた灰色の景色に戻った。

  

風は相変わらず強く、 顔や首の周りの風対策もしっかりして再び下山開始。

 

普段から積雪期の山歩きもする京都隊だが、Aさんは今日が初めてのスノーシュー体験。

まだ慣れていないスノーシューに急な下りはちょっとコワゴワ・・・




「お腹突き出した姿勢で歩けば 滑らないのかな〜?」
「実は私も、まだ急な下りは怖いのよ。」

そんな会話をしながら一緒に下っていくが・・・




あらら? そこの黄色い人、足先の向いている方角がみんなと異なっているよ〜




スノーシュー経験者のOさんはルンルン!!

誰も通っていない斜面を見つけると・・・一人でどんどん下って行き、勢いがついてもう止まりませ〜ん!


 

そして最後はお約束どおりに・・・(笑)

「体を張ってみんなの笑いをとるのも ラクじゃないのよ〜。吉本の芸人さんより大変かも〜!」

『本日のガイドさん』である彼は、定期的にGPSで位置確認。

「オ〜イ、200m程右にズレているよ〜。少し左方向に進んでね〜!」

  

位置確認はガイドさんにお任せして、女性陣は雪歩きを思いのまま楽しんでいる。

スノーシューから 慣れたワカンに履き替えたAさんも ルンルンと下って行く。


  

でもさすがに急斜面はみんなで、尻スキー!!

見通しの悪い樹林帯をパフパフ・ルンルン 行ってしまうみんなを見て、彼が叫んだ。

「オ〜イ、ときどき振り返って、みんなが近くにいるか確認してね〜。」
「ガイドさんって、大変なお仕事ネ。」


 

急斜面を楽し〜く下った後は、少し展望のある所で遅めのランチ。


リフトは上りには利用が可能だが、下りは乗せてもらえない。


  

だからゴンドラ乗り場までスキー場脇の樹林帯を下って行く必要がある。


  

大きなブナがある樹林帯を抜けて 少し開けた場所にでると、目の前は ゴンドラ乗り場だ。






これから急に寒くなる午後3時、外遊びを終えるのには良い時間。


 

「樹氷が見れて ヨカッタね〜!」
「下りも、楽しかったわ〜!」     

ゴンドラの中で、京都隊二人の会話を後ろで聞きながら微笑む私達であった。

[ 西大巓 ]

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