秋の一泊山歩き [西吾妻山〜一切経山]




気の早い木々たちが少しずつ色づき始めた9月シルバーウィーク、
京都の山友Aさんと秋の西吾妻連峰を歩くことになった。


朝9時前、夏にもやって来た「デコ平」をスタート。

たった1ヶ月の間に木々が少〜し色づき、見える景色も異なった雰囲気になる。


  

湿地を通り抜けてグランデコのゴンドラ山頂駅を過ぎると、スキーゲレンデの登りが始まるが・・・


  

背後の美しい景色と夏の名残の花たちに心を奪われ、急な登りも気にならない。

今日はご近所のTさんも参加で、みんなで楽し〜くのんび〜り!


西大巓が近づいてくると、山の木々たちがかなり色づいていた。


 

思わず、みんなカメラ片手にパチリ、パチリ・・・
Aさんとは樹氷シーズンに来たことがあったが、紅葉時期は初めてだ。

そして、ひと登りで西大巓 (1982m) 到着。




日帰りするTさんの下山時刻を考えて、ここではゆっくり休憩せず水分補給し、すぐに西吾妻へ向かう。(AM11:45)


西大巓からは一度下り、湿地を右に折れて西吾妻山頂へ向かった。




2月に山仲間と来た時は西吾妻小屋でランチをしたが、今回は寄らずに・・・




  

西吾妻山頂(2035m) は展望がなく、木々の中に標識だけ。(PM12:30)

「面白味のない山頂だが、自然保護という点で刈り払いされてない山頂は尊ぶべきだね。」


山頂には休憩できるようなスペースがないため、少し下って天狗岩でランチタイム。


 

本日のランチは梅干が入った新米コシヒカリのおにぎりと、Tさん持参のサンマ煮。




「こんなにきれいな紅葉が見られるとは思っていなかったよ」
「針葉樹の緑と紅葉のオレンジのコントラストがいいわね〜 」


 

日帰り下山するTさんはここから左手の西吾妻小屋方面、縦走する私達3人は右手へ進む。(PM1:30)


梵天岩を経由して、中大巓・人形石へ向かう。


 

多少のアップダウンもあるが、多くは木道が敷かれた湿地帯をのんびり歩く。


 

寝袋、バーナー&食器、そして3人分2日間の食料も入った大きなザックを担いで歩く彼・・・

「でも今回はテントが入っていない分だけ軽いよ〜!」


  

人形石で ちょっと 水分補給休憩 (PM2:30)。

「今日泊まる小屋までまだまだ距離があるわね〜」


  

リンドウが咲く道やたくさんの池塘を眺めながら、心地よい歩きが続く。

午後3時半をすぎると、もう夕方の気配。
「ちょっと歩くペースをあげようか?」


 

午後4時20分、今夜の宿「明月荘」(無人避難小屋) に到着。

小屋には先客が12〜13名程度、「混んでなくてよかった。」

持参した「おでん・ウィンナー・カレー」で夕食、そして星空を確認してから寝袋に潜り込んで就寝。


翌朝5時半、今日も青空に恵まれそうだ。




朝日を拝んだ後は、小屋近くの明星湖湿原を散歩。




霜が少し降りていたが 、思っていたより暖かい朝だ。




朝陽が三人の長〜い影を湿原に映す。

 

誰もいない湿原、私たちだけの貸切 !!


小屋に戻ってハムとチーズのサンドで朝食、そして小屋出発。(AM 7:50)

今日は、昭元山・烏帽子山・家形山を経由して、一切径山へ歩く。




  

展望のない東大巓 (1928m) に寄り、その後しばらくは湿原を歩くと 昭元山への登りとなる。

このあたりからは樹林帯が多く、家形山までアップダウンが続く。

昭元山を超え、ゴロゴロ岩をよじ登って烏帽子山頂 (1879m) に到着。(AM10:15)


 

眼下には 谷地平湿原。

「梨、食べる?」と彼がナイフで皮をむく。
疲れ知らずの山男は女性にやさしくないと・・・ネ。


   

ニセ烏帽子山を通過し、ぬかるみやすい所には飛び石が敷かれた道を歩き、最後の一登りで家形山 (1877m) に到着。 (AM11:50)




眼下には魔女の瞳「五色沼」とその向こうには「一切経山」。

昨年10月に来た時は冷たい風がビュ〜ビュ〜吹いていたが、今日はとても穏やか。

美しい景色を見ながら「ハム&チーズ・フランスパン・カップスープ」のランチ!


家形山からは五色沼へ下り、石がごろごろした荒地を登って一切経山へ。


 

一切経山(1949m) から五色沼・家形山を望む (PM 1:40)





一切経山からは右手に見える鎌沼に寄って浄土平へ下りる予定だったが、ご近所のTさんが車で迎えに来てくれる時間が迫っていた。

「一度に全部行ってしまうと次に行く所がなくなるから、鎌沼は次回のお楽しみだね・・・」






午後2時20分、無事に浄土平まで下りて来た。

「写真を撮りながら、の〜んびりペースで縦走、理想の山歩きだったわ〜!」


山歩きの〆は、やっぱりコレ!!




「山塩ソフトだよ〜!」

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